数年前の夏ヘナ・タトゥーというボディ・ペインティングが、どこからともなくあらわれ、マスコミでも話題になりました。インドではポピュラーなペインティングで、塗ってから1週間ぐらい消えない、好きな模様が簡単に描ける、本物のタトゥーみたいでおしゃれ、体に害がない、などという理由で若い女性を中心に流行しました。
ヘナという言葉をわりと一般的に耳にするようになったのは、この頃からではないでしょうか。ですが、実はもっと以前から、日本でもヘナは髪の毛のトリートメント効果がある、白髪が染まるという、ボディ・ペインティングとは別の目的でも使用されていたのです。
ヘナの最大の魅力は、ヘアトリートメント効果があり、さらに白髪が染まるちうことです。しかも、ヘナは植物の葉を乾燥させたものなので、体に害がなく安心して使用できる点が、他のヘアケア製品にはない素晴らしいところなのです。
ところが、ヘナは天然だと聞いて安心して使ったのにかぶれた、ピリピリしたなどと、とても悲しい話を聞くことがあります。こういったことが起こるのは、どうしてなのでしょうか。
天然100%のヘナだったら、かぶれたり、アレルギー反応を起こすことはないのです。もちろん中には植物アレルギーの人もいるでしょう。こういう人は例外として、それ以外の人の場合、かぶれることはまずありません。
トラブルが起きた人の使用したヘナを調べてみると、ケミカル成分が含まれていると思われる結果が出るはずです。
ヘナもだいぶポピュラーになったせいか、ヘナとなずけられた商品は、とてもたくさんの種類が出ています。ですが、残念なことに、中には天然100%ヘナと称していても、実はケミカル成分を含んだ商品も多く出回っているのが現状です。かぶれてしまった人や髪の毛がゴワゴワになった人は、このケミカル成分に反応してしまったのでしょう。
染まる色に関しても、天然ヘナにヘアダイなどに用いられているジアミン系のケミカル染料を混ぜたブラックヘナ、ブラウンヘナなど、白髪を黒や茶色に染める目的で作られたものも多く使用されています。困ったことに、美容院でも天然100%ヘナといっておきながら、こういった有害なケミカル成分が混ざっているものを使っているところもあるようです。
正真正銘の天然100%ヘナは、白髪を染めた場合、オレンジ色もしくは赤っぽいオレンジ色にしか絶対に染まりません。黒髪も光に当たったときだけ少し明るくなる程度で、ましてや茶色になんて染まるわけがありません。